ABOUT

ご覧頂きありがとうございます。
tf craft [ティーエフクラフト] ではハンドメイドでオリジナルレザーアイテムを製作しています。
こだわりをもって素材の選定にあたり、裁断から加工・縫製、そして最後の仕上げまで全ての工程は手仕事で行われ、一点一点、時間をかけ丁寧に作られた革製品たち。

手縫いにこだわり、堅牢な縫い目を生むサドルステッチという技法により丁寧に縫い上げています。
縫い目に、美しさや個性・表情を感じられるのは手縫いならではのもの。

上質な素材で丁寧に作り込まれた革製品を日常の中に。
そんな、ほんの少しの贅沢な時間を共有できたら幸いです。

「tf craft製品について」

製品が出来上がるまで、様々な工程を必要とします。
大まかですが、その工程をご紹介致します。

ー製作工程ー

~素材の選定~
革素材には栃木レザーやイタリアンレザーなどをメインに、繊維の詰まったしっかりした部分を使用しております。
栃木レザーはショルダー(肩)、ベンズ(背中~腰)などを使い、繊維の緩いベリー(腹)は使用しておりません。
イタリアンレザーについてはショルダー(肩)のみを使用しております。

これらの革の製法はタンニン鞣(なめ)しと呼ばれ、タンナーが手間と時間をかけて作ったものです。
また、タンニン鞣しの革を「ヌメ革」ともいいます。
tf craftでは、ヌメ革の中でも革表面の質感や風合いが感じられる染料仕上げの革をメインに使用しております。
染料ヌメの特徴は、なんといってもエイジングによる色・艶の変化をお楽しみ頂けるところかと思います。
時間の経過とともに、その表情を豊かに変えてゆきます。

~裁断・組み立て~
型紙を作成し、型紙通りに正確に革を裁断します。
裁断した革を工程を考えながら組み立てていきます。
作品のクオリティを保つために、サイズや位置のわずかな違いにも気を遣いながら作業しております。

~目打ち・菱錐~
手縫いするための縫い穴を開けていきます。
縫い穴の位置を目打ちでマーキングして、ひとつひとつ菱錐で穴を貫通させていきます。
一度に沢山の穴を貫通させられる道具も存在しますが、縫い穴が必要以上に大きくなったり乱れたりしがちです。
tf craftでは効率よりも綺麗な仕上がりを優先して、菱錐でひとつずつ縫い穴を貫通させる手法を選択しております。

~縫製~
縫製糸にはビニモMBTという糸を使用しております。
この糸は、接着糸を中心に糸を撚るボンド加工糸を使用しているため、撚り戻りがなくほつれにくい点が特徴です。
製品の縫製は全てサドルステッチによる手縫いで、縫い目の丈夫さが持ち味です。

~コバ磨き~
財布やキーケースなどの革の端を「コバ」といいますが、ヌメ革のコバに水分を含ませて磨くと驚くほど艶が出ます。
また、磨く事で繊維がぎゅっと詰まり丈夫にもなります。
tf craftでは革専用の仕上げ剤を使用して、手間を惜しまず丹念にコバを磨き上げています。

~捻入れ・完成~
コバに合わせてラインを入れます。これを捻(ねん)入れといいます。
捻入れの道具を熱してラインを入れる事で装飾の意味だけでなく、コバを丈夫にする意味もあります。
なぜ丈夫になるのかというと、ヌメ革は熱すると繊維が引き締められ硬くなる性質を持っている理由からです。
先述のコバ磨きの工程においても、この摩擦熱を利用して磨き上げているのです。
そして捻入れの後、熱で荒れたコバをもう一度磨き上げます。
最後に製品をくまなくチェックして完成となります。

~最後に~
ざっとではございますが、こうした素材の選定・作業を経てtf craft製品は生まれております。
お客様に喜んで頂けるよう、より良いものをお届けするため丁寧な製作を心掛けております。
縫製についても、ひと縫いひと縫いを丁寧に縫いながら、美しいステッチラインを表現できるよう日々邁進しております。
どうぞ宜しくお願い致します。